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名前 白浜兼一 題名 史上最強の弟子ケンイチ 属性 勇気 技名 種類 精神力 詳細 気力 備考 無拍子 ノーマル 60 相手の体力を180下げる 岬越寺師匠!見てて下さい! ×2コンボ 216 相手の体力を360下げる自分の体力防御を30あげる 50 み、美羽さん!? ×3コンボ 324 相手の体力を540下げる自分の体力防御を120あげる 70 合体技名 共演する相手 精神力 詳細 気力 最強寸勁コンボ 剛拳児 300 相手の体力を700下げる相手の体力防御を80下げる 90 サポート 持続ターン 精神力 詳細 5ターン 全体精神力×30% 体力攻撃を20%軽減する フレンド フレンドキャラ 詳細 新島春男 自分の技の効果が%上がる相手の技の効果が%下がる 朝宮龍斗 自分の技の効果が%上がる相手の技の効果が%下がる 岬越寺秋雨 自分の技の効果が%上がる相手の技の効果が%下がる 風林寺美羽 自分の技の効果が30%上がる相手の技の効果が%下がる
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まさに無謀じゃわいのう… 我には敵わぬ、例えぬしらが束になってもな 初登場 21巻183話 年齢(外見) 90歳以上(10代) 所属 拳魔邪神の勢力、一影九拳 誕生日 10月23日 異名 拳魔邪神、ユディス 身長 165cm 使用武術 プンチャック・シラット 体重 60kg 武術タイプ 静 趣味 弟子実験、政治、仮面製作 武道理念 外道 好きな物 死合い、戦乱、果物 エンブレム 王 嫌いな物 平和、肉、魚、小麦 師匠 邪神の師匠 将来の夢 人の限界を捨て、神と戦う 弟子 ラデン・ティダード・ジェイハン、風林寺 美羽叶 翔、メナング、ハルティニ、ペングルサンカン 声優 辻 親八 武術位階 最高位の達人級 【概要】 "闇"の一影九拳が一人。 「頂点」を意味する「王」の九拳にして、櫛灘 美雲と共に長期に渡りその座を務める古参メンバーでもある。 作中では単に「邪神」と呼ばれる事が多い。 数多の達人の中でも別格と目される人物の一人で、一瞬の隙で一影九拳級の達人を数回殺せると評されている。 物語途中で退場となったが、作中では、メインヒロインである美羽の誘拐、味方最強の風林寺 隼人との因縁、終始圧倒しつつ、最期まで手加減したままでの敗北・死去とボスキャラとしての格は非常に高い。 一人称は「我」。 語尾に「~わいのう」と付ける、独特の老人口調で話す。 常に邪神の仮面を装着した異形の出で立ちだが、その素顔は銀髪をなびかせた作中屈指の美形。 中性的な少年の顔は、敵対していた兼一やロナ姫さえも美しいと認めるほど。 しかし、首から下には年齢相応の深い皺が無数に刻まれている。 これは独自の永年益寿法による結果、顔だけが少年のまま固定されてしまった為である。 非情を旨とする"闇"においても特に凶悪な人物であり、気に入らなければ己の弟子でさえ簡単に葬る外道の達人。 血みどろの戦歴を積み重ねたその戦闘力はもはや特A級の達人級をはるかに凌駕しており、世戯 煌臥之助と共に風林寺 隼人が苦戦し得る数少ない存在として知られている。 その強さと傲慢さはもはや一影でさえ制御しきれるものではなく、久遠の落日を目指す美雲からは"闇"の足並みを乱す危険分子として警戒されていた。 『唯我独尊、一影にも縛られぬ異例の九拳』 しかし同時に、戦乱に喘いだ祖国・ティダード王国を武術によって救い、「武術の能動的平和利用」を体現させた伝説的英雄という一面も持つ。 その当時は現在のような凶悪さは微塵も無く、まさに救国の英雄として崇められるに足る人物だった。 その為か、配下の中には現在の残虐なジュナザードは別人なのではと疑う者さえいる程である。 ジュナザードは清濁を併せ持つ複雑で神聖な人物であり、それゆえに単なる悪人を超えた恐ろしさを兼ね備える事になった。邪悪に染まった後も人々を魅了し続けたのである。 ただし危険な武術的思想を除けば基本的には明るく快活な性格。 セロ・ラフマンと親交があるほか、敵である風林寺 隼人ともかつては良好な友人関係を築いていた。 また、闇の施設で出会った小頃音 リミには丁寧な応対を行っており、武術が関わらない場面では一定の礼節をわきまえている。 弟子の育成は力と技のみを追求し、「一つの武の塊」とすべく余計な心や情は徹底的に排除する方針を取る。そのためならば「荒療治」と称し、精神を破壊しかねないような危険な薬物さえ躊躇わず用いる。 それゆえに武人としてなら完全無欠とさえ評される中で、唯一欠けているのが弟子育成能力と言われている。 だがそれを差し引いても、武を教え込む能力自体は紛れもなく超一流である。 事実、新たな弟子として連れてきた美羽には(美羽自身の才能もあったとはいえ)ごく短期間でシラットの基本をマスターさせており、メナングをはじめとする数多くの達人も輩出している。 また、美羽用の仮面を一から手作りしたり、殺戮の怪物と化したペングルサンカンとも時折談笑するなど、非道さが目立つ一方で弟子に親しく接するシーンも少なからず見られる。 さらに直弟子でありながら内心では疎んじており、最後には自ら手を下したラデン・ティダード・ジェイハンにさえ父のように慕われていた。 ジュナザード自身は気づいていないが、彼の心の奥底にはほんのわずかながらに情が残っていた。 完全に心を壊したはずの美羽が正気に戻れたのも彼が無意識の内に美羽を気に入り、洗脳を加減してしまっていたからである。 美羽の洗脳に際しては上述の美しい素顔と小柄な体躯を利用し、ユディスという山岳民族の少年を演じていた。 さらに劇作家の才能も持つジュナザードは腹心のメナングとハルティニにも演技指導を行い、架空の家族として接触を計った。 『家族想いの少年を演じるジュナザード』 好物は果物。 懐には常に大量の果物を隠し持っており、作中で確認出来るだけでもパイナップル、スイカ、梨、リンゴ、ビワ、みかん、さくらんぼ、バナナ、柿、メロン、アケビなどを食している。 果物であれば基本的に何でも食すが、中でも最近は柿にハマっているとの事。美羽を連れて日本を発つ際には飛行機の中に柿入りの段ボール箱が山積みになっていた。 また果物を好んで食べるのには「結実した完璧なものを取り込む」という意味もあり、皮はおろか種すら残さずに食す(小頃音 リミからは種を出して食べるよう注意されている)。 さらに自身で栽培も行っているらしく、彼の居城にはビニールハウスが散見される。 【戦闘力】 最強と謳われる一影九拳にあってなお「次元が違う」と言われる存在であり、その強さを超える武人はまず現れないとまで評される達人中の達人。一影九拳では最も小柄で筋肉の発達も控えめだが、その体格が戦闘において不利に働くことは全くない。力の配分を極めているジュナザードは、自分より筋量の勝る達人のパワーを容易に凌駕することができたのである。 ジュナザードの強さは、隙さえあれば一瞬にして同じ一影九拳を数回殺せる域に達しており、梁山泊と一影九拳の達人が手を組んでも「果たしてどこまで太刀打ちできるのか、拳魔邪神はそれ程の存在」と言われる程である。作中では砕牙や美雲といった最強クラスの実力者でさえ、ジュナザードとの対立を明確に回避している。砕牙は娘の美羽を誘拐・洗脳されても手出しは本当に危険な時だけにとどめており、ディエゴを自ら制裁した美雲でさえジュナザードを排除するためには風林寺隼人を利用する必要があった。 ジャングルファイトを真髄としており、上下左右あらゆる方向からアクロバティックな攻撃を繰り出す。 突き、蹴り、投げ、関節と様々な攻撃を極め、投げ技一つとっても柔術を極めた秋雨に匹敵し、貫手は本郷 晶をも上回る。また、力の配分も極めており、後述の分身などの高度な技術にも秀でている。 猛獣さながらの戦闘スタイルから動タイプに見られがちだが、気の性質は静。実際に戦闘場面を見ると常に戦局を分析しながら戦っており、典型的な静タイプの武術家である事がわかる。 また、邪悪な気性とは裏腹に極めて神聖な気の持ち主であり、人間らしさを感じさせない。彼の"気"に当てられた者は、ジュナザードがこの世界に存在する事に違和感を覚えてしまう程である。だがそれほど特異な"気"を持ちながら、ジュナザードは気の消失に秀でており、完璧に気配を断つ事ができた。 ジュナザードはその状態でもなお特A級の達人級を相手に激しい戦闘を行うことができ、気の運用の最上級である完全な分身を扱える数少ない人物でもあった。 しかし、その強さこそが唯一の弱点でもあった。ジュナザードは拮抗した戦いを好んでいるが、彼にとっては特A級の達人級でさえ手加減しなければ強さが釣り合わず、相手の実力に合わせて手加減をする事が常態化している。結局、ジュナザードは最期の最期のまで手加減したまま敗北し、死亡した。 BBSでは、彼は生涯(風林寺 隼人という同格の相手はいたが)自分を上回る武人に会うことはなかったされ、彼の師の言葉は正しかったことが明かされた。 【過去】 ~「ティダードの英雄」~(48巻) ティダード王国の小さな島で生まれたジュナザードは、地位や高貴な血統とは無縁の山岳民族出身だった。 そこでジュナザードはとあるシラットの達人の下で修業し、その圧倒的な才能を開花させた。 そして修行の仕上げとして師匠を殺害した際、その強さを超える武人は現れないとまで言わしめた。 やがてティダード独立戦争が起こると、ジュナザードはシラットゲリラ部隊を組織する。 ジュナザードは自分の下に集ったシラット使い達に、多勢の軍人を相手に渡り合えるだけの指導を施した。 シラットゲリラ部隊は長い戦いの果てにオランダ軍を打ち負かし、ティダード王国を守り抜いたのだった。 圧倒的な強さと指導力とカリスマ性、さらに美しさまで兼ね備えたジュナザードの存在は一躍ティダード王国に知れ渡る事になる。 救国の英雄と崇められ、その他あらゆる偉業を成し遂げた彼はもはや英雄を超えた"ティダードの神"と呼ばれるようになった。 ~「無敵超人との戦い」~(21巻、49巻) ある時、ジュナザードは自身に比肩するほどの存在と出会うことになる。それが当時ティダード王国に滞在していた無敵超人・風林寺 隼人だった。 当初は「周囲の者に影響を与える」隼人に複雑な感情を抱いていたが、初めて出会う事ができた自分と同格の存在に特別な想いも抱いていた。 ジュナザードと隼人は友情を育み、お互いの持つ技や特性を明かし合いつつも激しい戦いを繰り広げたのである。 長い戦いは時間切れによる「引き分け」に終わり、一度は収束した。 だが結局その後二人が生きて再会する事はなく、決着の機会は永遠に失われる事となった。 なお、この戦いの時系列は長い間不明であったが、現在はジュナザードが変貌する前の出来事だった事が明らかとなっている。BBSにおいて「隼人はジュナザードが今後どれほどの悪行に手を染めるかを見抜けなかった」とコメントされている。 また、二人の戦いは戦闘中と決着時の計2コマのみしか描かれていないものの、BBSにおける作者の発言から「互いに手加減をしていた」などの詳細も判明している。 『激戦を繰り広げるも引き分けに終わった。』 ~「拳魔邪神への変貌」~(48巻) ある時、ジュナザードは邪神へと変貌を遂げる。 変貌の理由は明言されていないが、民からは神として偶像視され、敵からは恐怖の対象となったジュナザードは人知れず孤独を深めたとされる。 また、バトゥアンは「ジュナザードがおかしくなった時」と発言しており、ジュナザードは徐々に変化していったのではなく、突然現在のような人物に変化したと見られている。 その為、ジュナザードが激変するなにかしらの出来事が起こったと考えられている。 『邪神となったジュナザード その表情は苦悩に満ちている』 ジュナザードは大勢の部下や弟子を殺し合いの中で競わせ、勝ち抜いた強者を武術実験として次々と虐殺していった。 その凶行は止まる事を知らず、かつては同胞であったバトゥアンの師匠でさえ彼を諌めようとした結果殺害されてしまった。 しかし、邪神へと変貌してなお彼は多くの国民から愛されており、その熱狂的支持はロナ姫をして「ティダードの呪い」と言わしめた程の根深いものだった。 それでもジュナザードが倒れた際にはロナ姫を含む国民全てがその死を悼んでおり、最後まで彼の遺した功績が揺るぐ事はなかった。 【本編】 ~「雪原の戦い」~(21巻) ジュナザードは弟子による史上最強の弟子討伐の機会を一番最初に与えられており、兼一と弟子・ジェイハンの戦いの場に初めて姿を現した。 かつて自分と渡り合った風林寺 隼人に似た匂いを感じ、直々に雪山まで赴いたのである。 しかしジェイハンは兼一に苦戦したばかりか、配下の者を使った不意打ちを仕掛けてまで勝とうとする始末だった。 それを見たジュナザードはジェイハンを「シラットの面汚し」と吐き捨て、凄まじい気と叫び声による雪崩で自ら葬ったのである。 (この時にジュナザードが放った声「SALJULONGSOR」は、インドネシア語で雪崩を意味する) なお、初登場時点では設定が定まっていなかったのか、仮面の下から伸びた長いヒゲが確認できる。 ~「一影九拳会議」~(29巻) 一影九拳の会議の場にいたジュナザードは一影九拳など不可侵条約に過ぎず、仲間意識などないと断言する。 その声にはアーガード・ジャム・サイも同意をしていた。 ~「レイチェルを巡る戦い」~(35巻) ジュナザードは拳聖により、ジェイハンの後釜となる弟子として師を失ったレイチェル・スタンレイを推薦される。 レイチェルの潜在能力はジュナザードを満足させるに十分であり、「荒療治(薬物)」による再調整を前提とした上で引き取りの意思を示した。 しかし”闇”の施設からの退去中にヘリに侵入してきた逆鬼 至緒の戦いぶりを目の当たりにし、武人の血を大いに刺激された。 その結果、弟子の育成よりも強力な達人との死合いに興味を惹かれ、レイチェルがセロの保護下に入ることを許したのだった。 ~「ティダード王国の戦い」~(46巻~) 長らく弟子を失っていたジュナザードはある時、櫛灘 美雲から風林寺 美羽の情報を渡される。 そして逆鬼 至緒と本郷 晶の決闘に乗じて美羽の誘拐を決行したのである。 本格的な弟子育成のためにティダード王国に戻ったジュナザードは、心優しい少年・ユディスを装って美羽を指導。 特製の薬物による洗脳を施しつつ、わずかな期間でプンチャック・シラットをマスターさせた。 しかし、これはジュナザードと風林寺 隼人を再び引き会わせようとする美雲の策略でもあった。 美雲は隼人が孫娘を救うべく、ジュナザードと激突することを狙っていたのである。 ところが、ジュナザードの前に現れたのは同じ一影九拳の本郷 晶だった。 本郷は美羽の誘拐に自身の決闘を利用されたこと、そしてジュナザードが自らの弟子を次々と葬ってきたことに内心激しく憤っており、「必ず自分が殺すべき相手」と定めていた。 殺人拳同士の死合いは序盤こそ本郷が善戦するが、それはジュナザードが戦いを楽しむために力を加減していたためだった。 そして本郷の貫手で仮面を砕かれたのを皮切りに、ジュナザードは徐々にその圧倒的な力の片鱗を見せていく。 『指一本で本郷を圧倒するジュナザード』 力を解放し始めたジュナザードの猛攻は凄まじく、本郷を一方的に打ちのめす。 パワー・スピード・テクニックは勿論、長年の経験によって培われた分析力によって本郷のあらゆる攻撃を無効化し、彼の切り札とも言える人越拳 陰陽極破貫手すらも一度は破ってみせた。そして本郷の両脇腹を貫手で貫いた事で勝利を確信する。 だが、本郷は死んではいなかった。 筋肉の締め付けにより両手を捕えられたジュナザードは急激な脱力によってその腕を自由にし、すぐさま反撃の態勢に移る。 しかし、本郷の真の狙いは二度の陰陽極破貫手によってジュナザードに究極の「二択」を迫る事にあった。 この一連の攻防自体、遥か格上の相手であるジュナザードに勝つために本郷が仕掛けた「賭け」だったのである。 この局面においてもなおジュナザードは冷静に本郷の状態を分析し、二度目の賭けにも勝ったかに思われたが、ここで本郷は自分の腕を蹴り上げ加速させるという荒業に出る。 この想定外の手にはさすがのジュナザードも対応出来ず、おそらく人生最初にして最後の致命的な一撃を受ける事となった。 刺し貫かれる直前、ジュナザードはかつて師匠を殺害した時に宣告された「自分を倒す者がいるとしたら、その者は武への執念で勝る者だろう」という言葉を思い出した。 そして奇しくもこれは友人にして宿敵でもあった男の「強さ=勝利とは限らない」という言葉をも実証する結末であった。 だが、ジュナザードはただ敗れて死んでいく男ではなかった。 自らを倒した本郷を表向きでは賞賛しつつも、道連れにすべく最後の一撃を狙っていたのだ。 しかし、自ら心を壊したはずの美羽が懸命に自分の手当てを行う姿を目の当たりにした事で、長い年月の間に忘れ去った「武への執念」「信念の為の武」を思い出し、笑いながら息絶えたのだった。 『死してなお直立。ついに一度も倒れなかった』 ジュナザードの死により、さらなる争いが勃発する。 ティダード正規軍のガジャ大佐が王国の覇権を掴もうと、ジュナザードの遺体を手に入れようと目論んだのだ。 英雄ジュナザードの遺体は、死してなおもティダード国民の心を掴むシンボルと成り得たのである。 しかし、風林寺 隼人がラデン・ティダード・ジェイハンを連れ帰った事により、ガジャの野望は潰える。 拳魔邪神の勢力はジェイハンの配下として組み込まれ事実上解散し、ティダードに平和が戻ったのである。 数十年に渡るティダードの混迷は遂に幕を閉じたのだった。 "闇"にジュナザードの敗北と死が伝えられた。 拳聖のYOMIである小頃音 リミは、ジュナザードと接した数少ない一人だった。 YOMIの会議を抜け出していたリミは、基地のベランダでジュナザードと出会う。 ジュナザードは神話の住人、決して死なないはずの存在だった。 拳聖は打ち震えるリミに、ジュナザードさえも倒し得る"武術"の素晴らしさを語り聞かせるのだった。 ジュナザードの死を議題とする一影九拳会議が開かれる。 セロ・ラフマンはジュナザードの意志を汲み取り本郷 晶を不問とする一影の提案に同調。 その他のメンバーも本郷を不問とする意見に賛同したのである。 会議では無言を貫いた拳聖・緒方 一神斎はジュナザードの暴走に美雲の影を見る。 緒方は風林寺 隼人に恨みを持つ者がジュナザードを利用したと考えていたのである。 しかし、美雲の目的は隼人よりもジュナザードにあった。 美雲は久遠の落日の実現を乱す可能性のあるジュナザードを倒す為、風林寺 隼人と再戦させる事を目論んでいたのである。 ~「新白連合vsYOMI」~(53巻~) ジュナザードは美羽に完璧な修行を施していた。 美羽はジュナザードから、強大な動の気の運用に耐えうるだけの修練をすでに受けていたのである。 動の気の解放はジュナザードの呪縛の先にあった。兼一はそのことに潜在的に気付き、美羽にジュナザードの洗脳を恐れぬよう助言する。 美羽はジュナザードの呪縛を受け入れ、ついに動の気を解放した。 この時、美羽はジュナザードの動きを受け継ぎ、圧倒的な実力を手にしたのである。 【技】 気の消失 拳魔邪神の最終奥義 拳魔邪神の呪縛 残像 シラット帯術 猛獣跳撃(スラガンハリマウ) 樹上落とし(ジャトゥハン・プンチャク・ポホン) 真・呼吸投げ 地転蹴り(トゥンダンアン・グリンタナ) 分身 背面潰し(フンハンチュル・プングン) 渦を巻く落雷(プサラン・ハリリンタル) 後背総攻(サルヴァアーサ・ヴィグラハ) 転げ回る幽鬼(ハントウ・グルンドゥン・プリンイス) 忘心波衝撃(ルパジャンドゥン・グロムバン・ケジュウ) 【戦闘録】 50巻・475話(数十年前) 邪神の師匠 勝利 48巻・454話(数十年前) 西洋連合軍 勝利 未描写 バトゥアンの師匠 勝利 21巻183話、49巻461話(数十年前) 風林寺 隼人 引き分け 47巻・446話 風林寺 美羽 勝利 47巻・446~447話 逆鬼 至緒&本郷 晶 中断(ジュナザードが美羽をさらい逃亡) 48~49巻・456~458話 ヌチャルド軍 勝利 49~50巻・463話、468~476話 本郷 晶 敗北 コメント 素顔ちょっとかわいいw -- 名無しさん (2014-08-06 20 42 57) 早すぎる退場がつくづく惜しまれるキャラ。けど落日に参戦してたら隼人抜きの活人拳側が間違いなく惨敗してただろうし仕様がないのかな。 -- 名無しさん (2019-07-29 20 03 04) あ -- あ (2021-01-11 07 24 57) 記事ちょっと長すぎない? -- 名無しさん (2021-05-06 22 14 45) それだけ人気ってことよ -- 名無しさん (2021-05-14 21 59 56) 過去の人気投票でも軒並み上位にいたもんな、ジュナザード -- 名無しさん (2021-05-15 11 41 59) 技名は何語なの? -- 名無しさん (2022-05-08 11 31 34) この人は純粋に強い上に気配遮断で長老さえ出し抜けるので、油断とか慢心を捨てて本気の不意打ちとかやり出すとマジで誰も勝てなくなるから殺すしかなかったと思う。真面目に作中最強まである -- 名無しさん (2022-10-28 22 16 25) 実際は気配が無くても制空圏を常に身に纏っている達人級以上には不意打ちは効かないんだけど、この人の場合は強すぎて長老と閻羅王以外は対処不可能という領域だからね。 -- 名無しさん (2022-10-29 05 28 54) 陰陽極破貫手も本来ならジュナザードには通じない技だからね。1度目完全な油断。2度目は脇腹貫いた際に筋肉で締め上げて捕まりそうになったのを脱力で抜けた一瞬を狙っていた本郷の作戦ありき。ケンイチのベストバウトだと個人的には思う。 -- 名無しさん (2023-02-09 15 52 17) 闇堕ち理由はキン肉マン2世の時のアシュラマンみたいなの想像してる -- 名無しさん (2023-04-06 19 46 32) いつの頃に「だわいの」口調になったのか知りたい なんか若い頃は違ったぽいし… 年齢によるものなのか邪神変貌によるものなのか… 後者なら長老と仲良くしてた頃はまともな口調だったことになるけど…… トム・リドルがいつ「俺様」になったのか、大蛇丸がいつオネェになったのかと同じくらい気になる -- 名無しさん (2023-04-07 00 49 55) 長老は「自分を殺せるのに本気でやり合ってくれない」みたいな感じで、師匠の言ってた言葉の整合性は保たれるのかな -- 名無しさん (2023-07-12 17 22 50) こんなセリフあったっけ→ まさに無謀じゃわいのう… 我には敵わぬ、例えぬしらが束になってもな -- 名無しさん (2023-08-26 23 34 27) 長老と戦闘中のコマは49巻461話にあります。 -- 名無しさん (2023-09-21 22 38 42) 周囲の者に影響を与える→49巻462話 -- 名無しさん (2023-12-03 19 03 29) 『長老が』周囲のものに影響を与えるのをじゅななーd -- 名無しさん (2023-12-03 19 04 42) 本郷が逆鬼と2人がかりだった場合、どうなるんだろ -- 名無しさん (2023-12-24 00 06 00) ジュナザードが白浜謙一を『こやつ誰かに似てると思ったが、周り全てに影響を与える、風林寺隼人=長老 -- 名無しさん (2024-01-23 00 49 36) ジュナザードが白浜謙一を『こやつ誰かに似てると思ったが、周りの者すべてに影響を与える、風林寺隼人=長老、に似ている』という趣旨の発言は49巻461話。 -- 名無しさん (2024-01-23 00 53 05) ↑頃はジュナザードは無敵超人=長老=風林寺隼人を嫌っていたのかな。 -- 名無しさん (2024-01-23 00 54 44) 間違えて書きかけで投稿してしまったのはどうやって消すんですか。 -- 名無しさん (2024-01-23 00 56 07) 名前 コメント 昨日 - 今日 - 合計 -
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順不同 YURIMARI ゆう ゆうあ ゆき ゆずな ゆりん ユリア ユリーカ ユンソナ ユー・ハン 侑季 優希 優希あこ 優希まこと 優希みなみ 優木まおみ 優木まゆ 優木美咲 優木菜緒 優美 優香 唯 唯川ひまり 夕凪えみ 夕木えつこ 夢ゆめ子 夢本エレナ 夢華あみ 夢野ひよこ 夢野磨 幸野紗央理 憂花さおり 柚南みゆき 柚月ひかる 柚月美穂 柚木あみ 歪音エナ 湯之上知子 湯本美咲 由愛可奈 由良有里紗 由貴ひめの 結城夏那 結城美紀代 結城舞衣 結月里奈 結木彩加 結衣 裕木奈江 雪衣 雪谷和美 ページ先頭へ
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登録日:2009/11/10(火) 22 58 11 更新日:2024/05/11 Sat 08 57 59NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 ぐぬぬ アナ・コッポラ イギリス人 コッポラちゃん 日本通 穴、くぼんだ所 穴骨洞 能登麻美子 苺ましまろ Ana Coppola 声:能登麻美子 苺ましまろの登場人物。 6月18日生まれ 血液型はAB型。 日本食が大好きでトマトとブロッコリーが苦手。 原作第11話(アニメでは第2話)より転校してきた茉莉のクラスメイト。 桜木家の近くにある豪邸で、父と母との三人暮らし+犬。 イギリス人ではあるが、日本での生活が5年に渡っているため、納豆にはキムチ派で箸の扱いにも慣れていて、日本語も達者になっている日本通。 しかし本人は英国人でいたがっている。 コンプレックスは英語をほとんど忘れていることと「コッポラ」というファミリーネーム。 転校してきた頃は英語が話せないこと、日本語が話せること、苗字が「コッポラ」であることを隠していた。 だが、すぐに千佳達にバレ(茉莉には自分でばらしてしまった)、美羽には5年の教室で「コッポラちゃん」と連呼され、クラスにばらされた。 さらにアニメでは「穴骨洞」と当て字をされたりもした。 学校では茉莉のフォロー役でほぼ全面的に世話をしているが、 日本語を話せることを隠しているために茉莉を介さなければクラスメイトとコミュニケーションできないため、持ちつ持たれつの関係。 英語がペラペラという設定を真実にするため、茉莉に英語の勉強に付き合ってもらったりしているが、茉莉の方が飲み込みが早い。 かなりモテており、しょっちゅう男子からラブレターをもらっている。 先生「生意気だな笹塚、立ってろ」 笹塚「え?」 家は裕福で一部屋まるごとのドレスルームを持っており、オシャレを自認する美羽を凹ませた(腹いせに何着か持っていった)。 アニメでは家族や親戚と一緒に軽井沢のセカンドハウスに行っていたことまである。 ペットに「フルシアンテ」という名の大型犬を飼っている。 若干胸が膨らみ始めており、美羽にひがまれている。 なお某イラストサイトでコラ素材として使われている「ぐぬぬ顔」は元々この娘のもの。 美羽「項目名以外の追記・修正お願いしまーす」 アナ「あんた、何してんのよ!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 薄い本でりょーじょくされてそう。 -- 名無しさん (2014-06-19 08 30 27) 親友の抹莉などを差し置いて何故か絡みの無い笹塚が夢に出る。しかもかなりツンデレ的に甘えている(ように見える)。好きなんじゃね? -- 名無しさん (2014-08-21 07 21 57) 名前 コメント
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サンデーvsマガジン 第六弾リスト カード番号 レアリティ カード名 0541 R 白浜 兼一/斬り込み隊長 0542 RR 風林寺 美羽/牛乳 0543 C 武田 一基&宇喜田 孝造/突きの武田/投げの宇喜田 0544 UC 九弦院 響/第五拳豪ジークフリート 0545 C 南條 キサラ/第八拳豪バルキリー 0546 C 久賀舘 要/第三拳豪フレイヤ 0547 C 谷本 夏/第六拳豪ハーミット 0548 R 櫛灘 千影/神童 0549 UC 新島 春男/人類を超えた驚異の頭脳の持ち主 0550 UC 馬 連華/ニャンコ 0551 R 樹多村 光/10年に一人のピッチャー 0552 UC 月島 若葉/大好きだった初恋の女の子 0553 RR 月島 青葉/単なる幼なじみ 0554 C 月島 紅葉&ノモ/四女/なー 0555 C 東 純平/臨時打撃コーチ 0556 R 東 雄平/超一級品 0557 C 月島 一葉/喫茶「クローバー」 0558 UC 赤石 修/酒屋の息子 0559 C 千田 圭一郎/目立ちたがり屋 0560 UC 滝川 あかね/グランプリ 0561 RR 茂野 吾郎/メジャーリーガー 0562 R 茂野 吾郎/高校球児 0563 C 本田 吾郎/BOY 0564 UC 清水 薫/女子アスリート 0565 R 今元 正/よわもと 0566 RR 育島・アンジェリカ・紗夜/鬼頭のサヤ 0567 C 由那&三月&百々/鬼頭衆 0568 UC 虹ノ瀬 咲/生徒会会計 0569 R 阿久野 ジロー/悪の科学者 0570 R 渡 恭子/キョーコ 0571 RR 花形 満/御曹司 0572 R 星 明子/明子姉ちゃん 0573 R 星 飛雄馬/高校野球の生態系を破壊する外来種 0574 C 伴 宙太/空気デブ 0575 UC 星 一徹/幻の三塁手 0576 C 大泉 洋輔/副キャプテン 0577 C 桜庭 朔太郎/サク 0578 C 左門 豊作/弾丸ライナー 0579 UC 黒沢 影人/ブラックシャドーズ 0580 UC 滝 洋一/タッキー 0581 R 大草 麻菜実/主婦女子高生 0582 R 加賀 愛/加害妄想少女 0583 C 三珠 真夜/見たまま少女 0584 UC 新井 智恵/カウンセラー 0585 C 大浦 可奈子/おおらか少女 0586 UC 糸色 交/糸色望宅居候 0587 UC 小節 あびる/被DV疑惑少女 0588 C 名 臼井 影郎/委員長 0589 RR 糸色 望/心の弱い大人 0590 C 糸色 倫/糸色流華道師範 0591 RR 東 翔太/エース 0592 R 鬼頭 優飛/スター 0593 C 羽柴 亜南/東城第二 0594 UC 岡本 美羽/美羽っち 0595 RR 西本 英雄ポチ 0596 R 後藤記者/初代リーダー 0597 UC 宮本記者/筋肉番長 0598 C 小澤記者/新人 0599 R 逢沢 駆/騎士 0560 R 美島 奈々/セブン
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「バケモノにはバケモノなりのやり方があるって事さ」 パーソナルデータ http //dragoncage.upper.jp/parabura/hero_list/list.cgi?id=294 mode=show 他キャラクターとの関係(同行5回↑、もしくはPC設定や性格・考え方に変化を及ぼした場合) 名前 呼び方 関係 コメント 住居詳細 普通の家で両親と祖母と暮らしてます セッション履歴 +1-10回 回数 日付 タイトル 経験 GM 参加者 01 2011/10/23 ヲヤスミ、ケダモノ 160/17 音怨テト羅さん ケロッQ、ジェームズ、東雲草月、スノウ 02 2011/11/13 セイレーン・レクイエムtake2! 180/53 音怨テト羅さん 運天豪哉、後藤朔美、望月武蔵 03 2011/11/15 廃村の怪 160/23 ド!カピンさん 後藤朔美、翠鳳院梢、夕月星菜 04 2012/4/29 見えざる獣Take2 170/10 糸さん 鉄牙、叢雨飛鳥、リーゼロッテ 05 2012/7/1 ナイトフェスティバル・イン・グンマ 150/63 m7iさん 黒河零迩、真田隆生、陽智直 06 2012/8/17 DNS3ミッドナイトレイヴ! ボーナス乱獲ステージ 150/64 閻王さん ウィーバー・ルー、海原冬弥 07 2012/10/14 悪魔の塔の螺旋階段 180/73 ごうしさん エリー、狩羽鈴音、狐塚千歳 08 2012/10/28 煉輪錬牢の試し撃ち 160/75 のなさん 斗賀野神威、紅阪陽子、叢雨飛鳥 09 2013/1/16 秘密の宝石屋さん Take2 110/40 ホーネットさん 久城美花、信楽銀彩、鷹司煌稀 10 2013/5/3 槍衾を往く一族の末裔 170/55 大海さん コイン、獅子歩姫、比平木正子 回数 日付 タイトル 経験 GM 参加者 11 2013// 0/0 同行履歴 3回 2回 後藤朔美、叢雨飛鳥 1回 ウィーバー・ルー、運天豪哉、エリー、海原冬弥、狩羽鈴音、久城美花、黒河零迩、ケロッQ、コイン、狐塚千歳、真田隆生、ジェームズ、信楽銀彩、獅子歩姫、東雲草月、翠鳳院梢、スノウ、鷹司煌稀、鉄牙、斗賀野神威、陽智直、比平木正子、紅阪陽子、望月武蔵、夕月星菜、リーゼロッテ 投入GMP 2 キャラクター追加 登録タグ:
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趣味・特技 趣味・特技スポーツ 武道・格闘技 美術 裁縫 文筆 語学 音楽 料理 美容 マッサージ 蒐集 遊戯 睡眠 ショッピング 読書 アニメ・マンガ コスプレ 旅・散歩 相談 植物・動物 電話・メール その他 コメント スポーツ 加賀山 優月(スポーツ・ドッジボール) 神津 明日香(水泳) 三条 美羽(スポーツ観戦) 寺林 陽菜(水泳) 永谷 茜(スポーツ全般) 武道・格闘技 日下 亜美(殺陣) 桜小路 葵(剣道参段・合気道) 高月 璃子(気功・演舞) 寺林 陽菜(格闘技) 星野 寧々(弓道) 美術 木浦 琴音(パステルアート) 白柳 結衣(似顔絵) 外池 美穂(絵・絵画鑑賞 空・動物の写真撮影) 夏原 里美(ゆるキャラを描くこと) 柚原 花音(イラスト描くこと) 裁縫 有澤 美鈴(裁縫) 大辻 梨乃(ゴスロリ服を作る&着る・ゴスロリを愛でる) 黒島 玲奈(編み物) 文筆 木浦 琴音(ポエム) 潮崎 杏奈(書道) 東山 櫻子(日記を書くこと) 語学 刈谷 七海(英会話) 潮崎 杏奈(カタコト英会話) 高月 璃子(外国語) 東山 櫻子(手話) 音楽 大辻 梨乃(楽器演奏) 三条 美羽(ピアノ) 高須賀 彩乃(作曲) 料理 加賀山 栞(たまごの片手割り) 黒島 玲奈(おいしい紅茶を淹れること) 鈴元 日和(創作料理) 寺林 陽菜(早食い) 豊原 香織(お菓子作り・つまみぐい・デコレーション) 夏原 里美(茶道のお手前) 星野 寧々(和食づくり) 美容 加賀山 栞(ヘアアレンジ) 桜丘 瞳(ネイルアート) マッサージ 門井 舞(肩たたき) 刈谷 七海(マッサージ) 川澄 愛梨(過剰(?)治療・マッサージ) 豊住 若菜(ストレッチ・体が柔らかい) 蒐集 有澤 美鈴(いちごグッズ・かわいいもの集め) 在原 環(昆虫集め) 加賀山 栞(ヘアピン集め) 門井 舞(かわいいもの集め) 神津 明日香(サボテン・ブレスレット集め) 坂尻 桃花(ウサギ集め) 潮崎 杏奈(ブーツ集め) 永谷 茜(ハンカチ集め) 古海 遥香(シリーズDVDを揃えること) 遊戯 加賀山 優月(ゲーム) 門井 舞(ヒーローごっこ) 川澄 愛梨(子どもと遊ぶ) 雑賀 くるみ(チェス) 三条 美羽(ゲーム) 篠山 小春(にらめっこ) 睡眠 加賀山 優月(どこでもすぐ寝れる) 坂尻 桃花(昼寝・1秒で眠れる) 寺林 陽菜(早寝) ショッピング 加賀山 栞(ウィンドウショッピング) 雑賀 くるみ(ショッピング) 読書 木浦 琴音(読書) 日下 亜美(読書) 園山 美月(速読) 東山 櫻子(読書) アニメ・マンガ 花城 さくら(マンガ) 柚原 花音(アニメ鑑賞) コスプレ 刈谷 七海(コスプレ) 三条 美羽(コスプレ) 柚原 花音(コスプレ) 旅・散歩 鴨下 未来(迷子にならないこと) 園山 美月(地図作り) 都筑 優奈(バイク・ドライブ) 豊住 若菜(ひとり旅・お散歩) 夏原 里美(犬とお散歩) 相談 鴨下 未来(カード占い・人生相談) 刈谷 七海(恋愛相談) 植物・動物 在原 環(ガーデニング・押し花) 小糸 咲(家庭菜園・植物とお話をする) 古海 遥香(犬語) 柚原 花音(アヒルの声まね) 電話・メール 園山 美月(メールの早打ち) 花城 さくら(電話) その他 大辻 梨乃(コント) 刈谷 七海(数字のゴロ合わせ) 黒島 玲奈(バイト) 小糸 咲(ひまわりのように太陽の方向を見る) 雑賀 くるみ(ダンス) 桜丘 瞳(鏡を見ること) 篠山 小春(日向ぼっこ・高い所にのぼること) 白柳 結衣(かわいいものを見ること) 鈴元 日和(実験・忍び足) 高須賀 彩乃(人の数を数える・前髪をいじる) 都筑 優奈(のんびりすること) 花城 さくら(妄想) 古海 遥香(背伸び) 星野 寧々(片付け・克己心を保つこと) コメント プロフィールの趣味・特技をカテゴリ別にまとめてみた。多分全部拾えてるはず。 - 名無しさん 2010-12-26 15 28 58 前半がスキル寄り、後半がレジャー寄りにしてる。その他は1人だけとか分類しづらいのを一緒くたにした。 - 名無しさん 2010-12-26 15 29 25 名前
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10話選択肢で 貫く を選んだ場合 階段を下りると、混沌とした香りが鼻腔をくすぐった。くすぐるっつーか抉った。 大翔「美優のやつ、失敗しやがったな」 呆れ、それでもまあ進歩はしているしその辺は認めないとなぁなどと胸中で呟きながら扉を開ける。 大翔「よう、もう二人とも起きてたのか」 美羽「おはよー兄貴。今日は昼まで寝てるかと思ってたけど」 大翔「せっかくの休日を寝て過ごすのはもったいないだろ」 ま、それはそれで素敵な過ごし方だけどな。それよりも今問題にすべきはこの刺激臭だ。 大翔「美優はどのくらいキッチンに閉じこもってんだ?」 美羽「二時間……くらい?」 えーっと、今八時半だから、大体六時半くらいからか。嘘こけ。 ほれほれ本当の事を言いなさい。言わないと今漂ってくる匂いの元を全部お前の胃袋に流し込むぞ。 美羽「……五時くらいに、すでに物音が聞こえてました」 大翔「美優ー!!!!」 うきゃあぁぁぁっ!! などという悲鳴と共にどんがらがっしゃんと何かが崩れる音。 ため息ひとつ、俺は魔窟と化しているであろうキッチンへと踏み込んだ。 俺は人の努力を否定したりなどしない。頑張ることはいいことだ、うん。方向性を間違っていたり度を越していたりしなければ、の話だけど。 大翔「というわけでジャッジタ~イム。本日の美優は度を越していると思う人」 判決、二対一により有罪。 美優「ふ、不当採決だよぉ!」 大翔「ほほう……じゃあお前の背後に広がる天外魔境はどういうことだ?」 朝っぱらから美優に占拠されたキッチンは、その様相を大きく変えて今や――ああいいや、なんか説明したくない。ていうかこの状況を説明できる人間がいたら尊敬する。 水が重力を無視して宙に浮いてんだがどうやってんだこれ。魔法か、おい。 大翔「美優、お前の努力は認める。確かにお前はここしばらくでその料理の腕を伸ばし、確実に進歩を遂げている」 美優「だ、だよね、だよねっ!?」 大翔「しかしそれに伴って失敗時の被害も乗数的に拡大しているのはどういうことだっ!?」 美優「そ、それは、その……」 おう、なんだ言ってみろ。 美優「ち、ちゃれんじスピリット?」 美羽「いやアタシに聞かないでよ……」 大翔「だからって二人揃ってこっちを見るな! 一番聞きたいのは俺なんだよ!!」 結局台所を片付けるのに一時間近くかかってしまった……。 大翔「だからさぁ、お前はあまり時間をかけすぎると逆に失敗するんだってば」 美優「で、でもほら、酢豚はおいしくできたよっ!!」 ああうん、確かにこの酢豚はうまい。ちょっと感動してしまうレベルだ。店で出てきても俺はがっつり食うね。 大翔「けど何で朝から酢豚よ」 美優「いつの間にかできてた」 大翔「酢豚か? これ本当に酢豚なのか!? 実は何か得体の知れないものなんじゃないだろうな!?」 今まで自分が食べていた酢豚(?)を凝視する。大丈夫か、これ実は魔界の生命体だったりしないだろうな? 美羽「兄貴、ちょっと疑いすぎだよ」 大翔「といいつつなぜこっそり皿を俺のほうに寄せてきているのか詳しく説明してもらおうか」 美羽は答えず、ただ親指をぐっと立てていい笑顔を浮かべた。敵前逃亡か貴様っ! 食卓をはさんで火花を散らしていると玄関のチャイムが鳴った。誰だ、こんな時間……て時間でもないか。でも誰だ? 美羽「あ、たぶん陽菜さんだよ。さっき事情を話しておいたから」 大翔「事情……って?」 美羽「美優が朝食作るために台所に入っちゃったんですよーって。そしたら笑って『それじゃあ朝ごはん作ってもっていくよ』だって」 美優「あ、あれぇっ!?」 大翔「おおそれは助かる。さすがに酢豚(?)だけじゃ腹は満たされないしな。片付けで疲れて何かを作る体力もないし」 美羽「いやほんとほんと、持つべきは隣に住む幼馴染だよねー」 美羽が駆け足で陽菜を出迎えに行く。美優の視線がこちらへ向いてきた。はてさて、何か言いたいことでもあるのだろーか。 美優「ね、ねぇ、その会話、おかしいよね、ね? 何でワタシがご飯作ってるのにそんな話になるの?」 なにやら美優が必死になっているけど聞こえません。あーあーきこえませんきこえませーん。 都合の悪い事実には耳を貸しませんとも、ええ。 美優「大丈夫だよお兄ちゃん、かえって耐性がつくよっ」 ……何に対しての? て言うかそれ認めてるぞ、自分の製作物の毒性。 陽菜「みんなー、おっはよーっ! 待ちに待った陽菜ちゃんのご登場だよ、オマケつき!!」 エーデル「げほっ! ごほっ! がほっ!!」 青い顔をしたエーデルの襟を引きずりながら陽菜が賑やかに入ってきた。すごい、完全に気道が絞まっている。 大翔「陽菜、そいつはなんだ?」 陽菜「朝散歩してたら見つけたから拾ってきたんだよ、相変わらず不健康そうな顔してたから!」 ナチュラルに酷いこといわれたアホ王子涙目。不健康というよりは貧弱なだけだと思うけど。 じたばたと暴れているエーデルの動きがだんだん鈍くなってきた。 大翔「陽菜、そろそろ放したほうがいいんじゃないのか、それ」 陽菜「え、何が?」 本気で理解なさっていない模様。 別にエーデルがどうなろうと知ったことではないけどうちで人死にが出るのもいやだし陽菜を殺人犯にしてしまうわけにもいかない。 大翔「ほら、お前が引きずってるエロい物体だよ」 陽菜「んにゃっ? のぉぉぉっ!? え、えーちんが何者かの手により瀕死の状態にっ!?」 大翔「俺の目の前に犯人がいるんだが」 陽菜「えぇっ、美羽ちゃん!?」 美羽「なぜそこでアタシが出てくるんですかっ!?」 陽菜「んー、流れ的に?」 美羽「流れでいきなりアタシを殺人未遂の犯人に仕立て上げないで下さい! どこから見ても陽菜さんのせいでしょう!」 陽菜はおもむろにエーデルから手を放すと、すすす……とすり足で俺の隣まで寄ってきた。 そして、びしぃっ! とポーズを決める。 陽菜「今えーちんに一番近いのは美羽ちゃんだよ! つまり犯人は美羽ちゃ――い、痛い痛い痛いよー!?」 美羽「ええもう犯人なら犯人らしく強硬手段に出ることにいたしましたので……!」 陽菜「ヒロ君助けてー!!」 大翔「えーっと、あ、これが持ってきてくれた食事か。ありがたく頂くぞ、陽菜」 陽菜「華麗にスルー!?」 あいにくと怒りの美羽には歯向かうつもりなどゼロだ。勝ち目云々以前に勝負にならない。 エーデル「げほっ、ごほっ……と、言うかだね。君たちは僕のことをもっと気にかけるべきではないのかい?」 大翔「殺しても死ななそうだしなぁ……」 貧弱なのに。 エーデル「大体君、なんだい? 唐突に人のことをエロいなどと……失礼にもほどがあるだろう!?」 大翔「おいおい、勘違いするなよ。俺は褒めたんだぜ?」 エーデル「……何?」 大翔「つまりな、エロかっこいい=セクシーって伝えようとしたんだよ。んで、エロかっこいいって長いだろ? だから『エロ』かっこ『い』いっていう風に文字を取って略したわけだ」 ま、嘘だけど。 しかしエーデルはそんなほら話を真に受けたらしい。 エーデル「ふむ……そうか。エロかっこいい……セクシー、エロい、か。ふ、貧相な庶民にしてはなかなかのネーミングセンスだね!!」 なにやら一人で納得している。 とりあえず新学期からのあだ名はエロ王子で定着しそうだな。ていうか定着させてやるから覚悟しとけ。 俺とエーデルは互いに不敵な笑みを顔に浮かべてにらみ合う。くくく、庶民の力というものを思い知らせてやる。 美優「お兄ちゃん、ワタシもエロい風味に……」 大翔「なれないっつーかならなくていいから」 そんなこんなでなぜだか大所帯での食事になった。 大翔「っつーかエーデルはこっちのほうあまりこないだろ。何でノコノコ出歩いてんだよ」 エーデル「僕だって散歩くらいはするさ。それに……」 エーデルが目を細める。 この中では、俺にしかわからない意味を、込めて、 エーデル「あれから、ちょうど一年だからね」 言った。 一年。その言葉が表すものは、大きい。 一年前の八月三十一日、世界規模で起こった天変地異が、日本時間の九月一日になった途端にその全てが収まった。 原因不明の大災害。地震に津波、吹雪竜巻火山の噴火。本気で世界の終わりを想像した人も、いただろう。 ……多くの人が、犠牲になった。 それがほんの数人の人間によるものだということを知っている人間は、少ない。事実、今も世界中の研究機関や学者や、魔法使い達までもが原因の解明に奔走している。二度とあんなことが起こらないように。 ニュースでは、ちょうど一年となる今日を祝って世界各地で催し物が行われていると言っていた。まだ完全に全てが元通りになったわけではないし失ったものも多いけれど、それでもこの一年、この世界は多くのものを取り戻してきた。 今日は平日で本来なら学校があるべき日なのだが、そんな日なので休みになっている、というわけだ。 ……俺としては、ありがたい話だ。 陽菜「それにしても、あれから一年かぁ。長かったようで、短かったよねぇ」 陽菜はしみじみと天井を見上げた。 美優「あの時は本当に心配したから……」 美羽「そうだよ兄貴。自分の体に世界の礎を宿らせてそれを貫くなんて危ない真似を勝手にするんだもの」 大翔「だーかーら、悪かったって言ってるだろ?」 美羽「謝って済むものじゃないの! 大体兄貴はねぇ……」 あーもう、美羽の小言は始まると長いんだよなぁ……。自然とため息が漏れた。 ふと、視線を感じる。 そちらをむくと……エーデルと、視線があった。ああ、わかってるってば。わかってるんだよ。 大翔「あー。その話はまた今度な! 俺今日学校に行かないといけないんだよ、もう行かないと。あとお前はもう出てけ」 そういいながらエーデルを引き摺って居間を出る。 美羽「あ、ちょっと待ってよ、アタシも行くから!」 大翔「何かあるのか?」 美羽「生徒会には、色々とね」 美優「あ……わ、ワタシも行くよ」 なんだ、結局全員出撃か。 大翔「陽菜はどうする? どうせだし、一緒に行くか?」 陽菜は顎に指を手を立てて考えて――いや、これは、 陽菜「ううん、陽菜はいいよ、ヒロ君」 考えている、ふり。 陽菜「大事な用事、なんでしょ?」 まるで心のおくまで見透かすようなその視線に、俺は何も答えられなかった。 大翔「……んじゃ、行ってくる。留守番、頼んでいいか?」 陽菜「はい、頼まれたよ。だから、ゆっくりしてきてね、ヒロ君」 俺は静かに、居間の扉を閉じる。 何も知らないはず。でも、何かを感じてくれたんだと思う。それが純粋に、嬉しかった。 美羽「それじゃあアタシは制服に着替えてくるから先に玄関で待っててよ」 美優「あ、ワタシも」 二人は階段を駆け上がっていった。途端に会話がなくなる。俺とエーデルはお互いを牽制しあうように並んで玄関の外に出た。 なんていうか、やっぱりこいつとは何年経っても合わないな。 エーデル「世界は――」 大翔「あん?」 エーデル「世界は、あれだけのことがあったというのに、ほんの一年でこれほどまでに元の姿を取り戻す」 ……何を語っていらっしゃるのでせうか、この人は。 エーデル「それに対して人の心の複雑で単純な事だとは思わないかい? 一年もかけずに新たな想いを抱くこともできれば、何年経とうとも想いを断ち切れないこともある」 大翔「人間が、そういう風にできてるんなら仕方ないだろうさ」 日差しに手をかざす。どれだけ地上が騒がしくなっても、この空だけは一年前と何も変わらない。 そのことが少し、嬉しい。 エーデル「僕は永遠に君という存在と相容れないだろう。僕は君のことが大嫌いだ」 大翔「そりゃ気が合うな。俺もお前のことはこの上なくだいっ嫌いだ」 エーデル「だが君のその想いだけは認めよう。誰が忘れても……たとえ君自身が忘れても、君がその一途な想いを背負って生きてきたそのことは、この僕は忘れない」 なんとなく、こいつはそれが言いたいがためにうちにきたのかと、そんな風に思った。 尊大で自己中心的で人の話を聞かないやつだったが……まあ、悪いやつじゃない、よな。 大翔「ま、俺もお前のことは認めてやらなくもないさ。お前がいなけりゃ、この世界の今はもしかしたら違うものになってたかも知れないしな」 エーデルは不満そうにふんと鼻を鳴らすと、そのまま歩き出した。 大翔「? お前学校に帰るんじゃないのか?」 ちなみに、今はエーデルは学校の敷地内に立派な一軒家を建ててそこに住んでいる。許可が下りたらしい。なんでやねん。 エーデル「ヒナ嬢が言っていただろう。ゆっくりしてくるといい」 大翔「……ああ」 礼は言わないでおいた。なんとなく、アイツはそれを嫌がるような気がしたから。 歩くエーデルが角を曲がりその姿が見えなくなったとき、玄関が開き二人が並んで外へと出てきた。 大翔「おう、遅いぞお前ら」 美優「こ、これでも急いだんだよ~」 わたわたと駆け寄ってくる美優。きょときょとと辺りを見回す。 美優「サフィールさんは?」 大翔「さあ。どっかいった」 美羽「適当ねぇ」 適当で結構。肩肘張って生きるのは疲れる。 俺達は並んで歩き出した。 そういえば、この一年で俺達の生活の中で大きく変わった部分もある。そのひとつが学校だ。この春から、学校にいわゆる通学路というものが生まれた。 今までは学内に直接転移していたが、今では学校の前の長い道の入り口に転移させられる。なぜこんな風になったのかといえば、これも一年前のあの災害によるものといっていいだろう。 世界各地で各種自然災害が起こっていたわけだが、それは各地のコミューンにも共通する事だった。コミューンは空間的に実世界から隔離されているので津波や火山の噴火などの心配はなかったが、地震や暴風などの被害から逃れることはできなかった。 いくら魔法使いが住む町とはいえ、怪我人が大量に出るし少なからず死人も出た。学園も授業どころではなかったので、活動の一環としてボランティア活動――つまりは災害復興の手伝いを全校生徒で行ったのだ。 元々生徒は基本的に町との関わりをもてないが、これがいい機会になり経験になったということで、生徒と住民側との要望により通学路が設定されたというわけだ。 今では通学路周辺には学生向けのアパートや食堂、商店なども並んでいる。一年でまあ、よくもここまで変わるものだと思った。 まあその分色々と問題も多いようで、美羽は生徒会副会長としてせわしなく働いているわけだ。ちなみに美優は今では生徒会臨時委員としてかりだされている。 一年もあれば、人も世界も、色々と変わるもんだな。 体が沈むような浮くような不可思議な感覚に包まれ、瞳を開けると長い坂道の入り口だった。去年までなかった『通学路』も、今ではすっかりおなじみの光景だ。とはいえ、通るたびに何か建物が増えていくのを見るのはやはり面白い。ここがある程度形になるのは、まだ随分と先だろう。 後ろを振り返る。すっかりと平穏を取り戻した町並みが、そこにはあった。 一年前のあの光景を、俺は忘れることはない。特に二度目に礎を解き放ったのは俺だ。その影響がどれほどのものだったのかはわからないが、それが原因で何かを失った人も、やはり、世界にはいるんだろう。 だから、この平穏な風景は俺にとっての免罪符であると共に、罪の証でもある。この痛みは少しばかり、重い。 それを振り切り、長い坂道の一歩を踏み出した。 大翔「今日は学園か、通学路か?」 美優「お姉ちゃんと一緒に通学路の見回りだよ、最近こっちに引越ししてきてる人が増えているから、だって」 美羽「生徒側としては将来コミューンに入りたいのならこっちに居たいんでしょうね。そのおかげで、夏休みは結構人の動き激しかったみたいよ」 むう、すでに将来を見据えた行動をしているのか。立派なもんだなぁ。まあ、魔法使いの力を生かしたいのならコミューンに入る方が都合はいいよな。魔法の使用の制限がないわけだし。 美羽「一応ここで待ち合わせなんだけど……」 待ち合わせ? はて、と首をかしげた時、二人が現れた。 貴俊「うぃーっす、乙カレー!」 レン「久しいな、三人とも」 大翔「貴俊、レン」 待ち合わせてたのは二人だったのか。 大翔「お前も一緒に見回りすんのか? 意外としっかり仕事してんだな」 貴俊「ふっ……これも、愛の力の為せる技だ。お前が帰ってくる頃にゃ面白可笑しく舞台設定しておこうと思ってな!」 ああなるほど、余計なお世話か。 大翔「美優、塩撒いとけ」 美優「え、う、うん!」 ごすがすごすぅっ!! 貴俊「ぎゃぁぁぁぁっ!?」 大翔「うぉお? い、岩……いや、岩塩かっ!?」 大量の岩塩が貴俊に降り注いでいた。 大翔「いやまて、何でお前岩塩なんか持ち歩いてるんだっ!?」 美優「え……は、伯方の塩のほうがよかった?」 違う。そういう意味で言ったんじゃない。つかポケットに塩を常備しているのがおかしいと思う。冗談で言ったのに。 大翔「けどまあしかし、攻撃力は必要ないんだし伯方の塩のほうがよかったって言えばそっちのほうが――ってどばーってかけてる!?」 美優「あ、あれ? だ、だめだった?」 だめっていうか。いや確かに俺が言ったんだけど、本当にするとは思わないよね? て言うか俺撒けって言ったんだよ? そんな袋さかさまにしてぶっ掛けろとか言ってないよ? 貴俊「お、俺はもうだめだ……塩塗れになって干からびるんだ。あ、あとはみんなに任せて、俺はここで大翔の膝枕で休んで――」 大翔「美羽、水ぶっかけろ」 美羽「言われなくても準備できてるから」 貴俊「ごぼがばごべ!!」 うわー、俺地上でおぼれそうになってる人初めて見たわ。 二分くらいで静かになった。 美羽「それじゃあアタシ達は見回り行ってくるね」 大翔「ああ、気をつけて」 美優「い、行ってきます!」 大翔「美優、張り切るのはいいけど緊張しすぎるのもよくないぞ。それと、美羽のことを頼むぞ、こいつがもし暴れてる人間を勢い余ってついやっちゃいそうになったらあががががっ!?」 脇腹が痛い! 刺す様な締め付ける様な痛みがっ!? 美羽「あーにーきー? ちょ……っと、静かにしようかぁ?」 大翔「静かにしたくてもお前の攻撃が……あああああ、します、いつまでも静かにしていますからっ!!」 ようやく解放された。な、なんだったんだ今の痛みは。かつて味わったことのない種類の痛みだった……。 どこであんな技術を身につけてくるんだろうなぁなどと思いながら、貴俊を引き摺って歩く美羽とその後ろをついていく美優を見送った。 ……俺の周りの男は女に引き摺られる運命にあるんだろうか。となると次は……俺? レン「? どうしたヒロト殿、何か怯えているように見えるが」 大翔「ああいや、なんでもない」 いや、大丈夫だよな、うん。レンは理由もなく俺のことを引きずりまわしたりなんか……理由、理由、ねぇ。 今日という日を考えるとおもくそその理由に心当たりができるんだんが。 大翔「えーっと、久しぶり、だな。二ヶ月ぶりくらい?」 レン「およそそのくらいかな。お元気そうで、何よりです」 レンの恭しい礼に背中がむずかゆくなる。 大翔「なあレン、その敬語やめない?」 レン「従者が主に礼払うのは当然のことですが」 大翔「だったらその意地悪な目をやめてくれ」 レン「了解した」 ふっとレンは笑顔を浮かべると、いつもの態度に戻ってくれた。 レン「この二ヶ月はどうだった? 顔つきは多少変わっているようだが」 大翔「人数が一人減るだけで負担が全然違うってのがよくわかったよ。ま、面白かったは面白かったけどさ」 俺達が話題にしているのは、この二ヶ月――俺が、一人で旅をしていた時期の話だ。 親父のように異世界を渡り歩いてみたいという気持ちを俺が打ち明けたところ、レンが旅の仕方を教えてくれるというのでしばらく一緒に旅をしていた。そして二ヶ月前にようやく大丈夫だろうという太鼓判を貰い、俺は一人旅に出たわけだ。 俺が親父のように旅先で死んでしまわないかと本気で心配する美羽を説得するのは骨だったが、意外にもすんなりと受け入れてくれた美優と一緒に説得して説き伏せた。 レン「それで、無用な責任感も少しは和らいだか?」 大翔「相変わらずストレートな物言いだな……まあ、自分なりに解消はできたと思うよ」 レン「ふむ。ま、この世界で事の顛末を正確に把握しているのは我々しかいないのだから、あまり気負う必要はないと思うが」 大翔「誰かが知っているから償うんじゃない、俺が納得するために償うんだ」 レン「わかっているさ。そういうあなただからこそ協力した」 そう言って、レンは紋章を取り出した。ん、どこかで見たやつだな。えっと、これは…… 大翔「騎士団の紋章?」 レン「それがあれば騎士団寮に自由に出入りできる。団長がぜひとも一度全力で手合わせしたいそうだ」 人というか熊にしか見えない騎士団長の姿を思い出す。うん、全力で拒否願いたい。 大翔「けど俺は……」 レン「姫様のことは関係なくあなたという人間に対しての要望だ、気にすることはない」 そこまで言われると、断り辛いものがある。 けどなあ、あの騎士団だろ? 一日訓練に参加させられただけで三日間まともに動けなくなった、あの地獄の。いや、体力的にきついんじゃなくて、精神的にきつかった。詳しく思い出すと胃の中のものがナイアガラするから思い出さないけど。 ていうかさ、もう体力的精神的に限界の人間を魔法で操って意地でも動かすって悪魔のすることだよね? 大翔「まあなんていうか、過ぎてみれば全部思い出になるのが怖いな」 レン「出来事とは得てしてそういうものだ。辛い苦しいと思ってみても、過ぎてみればそれでも良かったと思い返せる。もっとも、世の中には都合のいいことしか思い返そうともしない人間もいたりするが」 大翔「ええほんとにねぇもう!」 ちくちくと人の弱点をピンポイントで! そういうことすると泣いちゃうぞ!? 大翔「……っと、それよりも今日は俺に会いに来たのか?」 レン「ああ、今日が最後、なのだろう」 大翔「そうだな、今日で最後だ」 息と共に感慨を吐き出す。虚空に溶けた気持ちは、果てない空へ上っていく。限りなく薄く透明に広がりながら、それでも、消える事無く。 大翔「長かったようで、短かったな、やっぱり」 レン「ヒロト殿……」 レンの視線を避けるように空を見上げ、歩き出す。学園までは、もう少し歩く必要があった。 一年前の、あの日。ユリアが消えた後、世界は少しだけ残酷な現実を俺に突きつけてきた。 ユリアという存在の消失。その結果、ユリアはこの世界に存在していなかったことになっていた。この世界の人間でユリアのことを覚えていたのは、直接干渉した俺だけ。レンとエーデルは異世界に属していたおかげで、この世界の干渉を受けることはなかった。 『姫様は、もうこちら側の人間といっても差し支えないほどに、この世界へ溶け込んでいたのだろうな』 そう呟いたのはレンだった。 存在の消失による影響が出るのは、その存在の属する世界においてのみ発生する、とのことだ。ユリアは、俺達の世界の一員になっていた。 俺はそれを嬉しく、誇らしく思う。 俺が休学届けを出したのは、二学期が始まって二週間が経った頃だった。 大翔『っつーことで、よろしくお願いします』 沙良『……世界を見て回りたい、なぁ。世界を股にかけた災害復興でもするつもりか? ま、うちは構わんけどあんたはそれでええんか? 乃愛もおらんし妹達二人っきりになるで?』 大翔『あいつらだってもう子供じゃないんだし、俺なんかがいなくてもしっかりやれますよ。むしろ俺がいないほうがしっかりできそうで怖いし』 ちなみに俺がいないと食事は壊滅的な事になっていたけどそれ以外はきっちりやっていた。どうやら俺が今まで全部やっていたのが悪かったらしいと反省して、今では家事はそれなりに分担している。 食事も。おかげで毎日がスリリングだちくしょう。 沙良『ふーん、あんた、ちょっと変わったなぁ』 大翔『そすか?』 沙良『なんていうんやろ、余裕ができたな、いい具合に。ちゃんと周りが見えとる、見えたままに周りを受け入れとる、そういう風に見えるわ』 言葉に詰まった。そんなに俺は変わったんだろうか。 変われたんだろうか。 沙良『まあ自由にしたらええ、幸いうちの学園はその辺おおらか言うより適当やからな。手続きの書類は――』 休学届けを出すのに三十分もかからなかった。たいした悶着もなく俺は一年間の猶予を得たわけだ。 巡った世界の数は両手の指の数を超えた。その中にはユリアの世界も入っている。 というよりも、この旅の目的の大きな目的のひとつだったのだから当然だ。 ユリアの父――つまりは一国の王様なわけだが、思い込みでもなんでもいい、その人にユリアの最期を伝えるのは俺の役目だと思っていた。 彼は静かに俺の話を聞いてくれた。すでに詳しい報告は受け取っていたはずだが、それでも俺の言葉の一つ一つ、単語の欠片に至るまでの全てを受け取ってくれた。 彼は俺の肩に手を置くと、深く肯いた。深い光を宿した瞳が、優しく俺を見ていた。それだけで俺は、何か許されたような気持ちになったんだ。 そして彼はこんなことを言った。 王『ところでレン、君は国ではなくユリアに仕えていたな』 レン『は、はぁ……恐れながら』 王『うん、それは構わないんだ。そしてユリアに子供ができたなら、その娘にも仕えるつもりだった』 レン『相違ございません』 唐突に目の前で始まったやり取り。なんだろうと軽い気持ちで見ていた。 王『そうなると、その娘の父親……つまりはユリアの旦那に仕えることになるわけだ』 レン『……ええ、そうなりますね』 げっ。 その時点でどういう話になりつつあるのかを察した。察したが、まさか王様の前から全速力で逃げ出すなんて真似もできるわけがない。レンの悪巧みをする越後屋みたいな顔が恨めしかった。 王『さて、君という剣は今仕えるべき主をなくしているわけだが……ちょうどいいことに、そこにいずれ仕えることになったであろう青年がだね』 大翔『ヘイヘイヘイ、ヘーイ!!』 レン『どうしたヒロト殿、唐突にそんな大声を出すなどとはみっともない』 みっともなくていいから! 話が変な方向に流れるよりはずっといいからっ!! けど異世界だろうがなんだろうが俺の話は無視されてしまうようで。 王『というわけで、レンのことは任せたよ』 レン『そういうわけでよろしく頼むぞ、ヒロト殿』 そういうわけで、なぜかレンと俺が何故か主従関係になった。ユリアの頑固なところは父親譲りかもしれない。 レン「そういえば、結局ファイバーの故郷へは辿り付けたのか?」 大翔「ああ、なんとかな。ファイバーのお姉さんにも会えたよ。まあ、二度と会いたくない連中もいたけどな」 レン「二度と……ああ、エラーズたちか」 肯く。 一人旅を始めて最初に訪れたのが、エラーズの故郷だった。たどり着いたその場所は酷い有様だった。その地域に詳しい老人に話を聞いたところ、三十年近く降り続いた雨がようやくつい最近上がったのだという。 三十年。それだけの間雨が降り続けば、そこはもう生き物の住む世界ではなくなる。一面が沼地となり、所々に見える腐れた組木が、かろうじてそこがかつて村であったことを主張していた。 その沼の真ん中に、真新しい木で組まれた十字架が突き立っていた。 エラーズの話によれば、それはつい最近までファイバーの姉が磔にされていたものだという。三十年、ただひたすらに大地が、木々が腐り続け、命の気配が消えていく様を見せ付けられる。 俺は何も言わず……何も言えず、ただその光景をずっと見ていた。日が落ち、月が昇り、星が輝いても、ずっとそれを見ていた。 レン「それで、その人とはどんな話を?」 大翔「挨拶をしただけだよ。向こうは三十年の束縛が解けたばかりだったし、俺も正直、何を言ったらいいのかわからなかったしな」 ただ、一言だけ。搾り出すように紡がれた言葉は、今でも耳の奥にこびり付いている。 レン「そうか……まああなたが納得する為の旅だ、私は何も言わないさ。さて、そろそろ学校だな」 大翔「ん、レンは学校まで行かないのか?」 レンの足が唐突に止まった。並んでいた肩が、一歩分だけ前に出た。 レン「あなたの戦いに水を差すつもりはない」 レンは一歩身を引き、剣を水平に掲げた。 レン「私はあなたの剣だ、これは私が私自身に誓ったことだ。たとえあなたが姫様の事を忘れても、その事に変わりはない」 レンはまっすぐに俺を見ていた。 信頼と、優しさを込めて。 レン「あなたの生き方を誇るといい。ユリア様が守りあなたが手に入れた今日は、いつも変わらずここにある」 大翔「――――――」 ああ、本当。俺はいつも、周りの人たちに助けられている。 この人たちと、今日という日を歩けることを、本当に嬉しく思う。 そこに、君がいないことだけが悲しい。 ぎょっとした。心臓が止まるかと思った。 校内を歩いていたら沙良先生の背中が見えて、その向こうには変なお面をつけた男と、制服姿の女子の姿があった。 逃げよう。 その場で反転し、全速力で―― エラーズ「やあ、君ですか。まさか今日会えるとは思っていませんでしたよ」 大翔「早っ、回り込むの滅茶苦茶早っ!?」 逃げ出そうとしたらいつの間にか回り込まれてた。ああそうか、こいつなんか変な体術使うんだっけ。迂闊だった。 大翔「なんでお前がここにいるんだよ、ていうか、あの制服の女の子ってまさか……!?」 エラーズ「そのまさかですよ」 うわー、やっぱりだよもう。 大翔「っつーかてめえは何でこんなところにいるんだよ。いくら事情を知っている人間が少ないからって、お前らに襲われたコミューンの人たちがお前を見たらただじゃすまねえぞ」 どちらがただではすまないのかはさておき。 ていうか、俺だって正直複雑だ。そもそも俺とこいつの関係はいまいち微妙なんだよな……。俺がエラーズに対して嫌悪感にも似た感情を持っているのは陽菜やユリアを攫ったからというのが大きい。が、その仕返しとばかりにこいつらの長年の計画をぶっ壊してやったから、結構腹の虫は収まっていたりするのだ、個人的には。 礎を作り出したことに関しては、まあ多少思うところもなくもないが、それであの結末になったのは俺の行動の結果なんだ。別にエラーズをとやかく言うつもりはない。 そんなわけで、俺としてはこの男相手に一戦やる意志は薄い。殴っていいなら殴るけど。全力で殴るけど。赤い狐になるまで。 エラーズ「大丈夫ですよ、これでも私も色々と修行をしているんですから」 大翔「修行ねえ……」 そもそもお前の心配なんかしてないけどな。 エラーズ「この世界の漫画というもので学んだんですよ、行きますよ。フタエノキワ――」 大翔「アーーーーーーッ!!!!」 なんかヤバい表現が出てきそうな雰囲気だったので全力で止める、体張って止める。 エラーズ「危ないですね、いきなり魔法を使うなんて」 大翔「貴様の発言もいろんな意味で危ないんだよ、自重しろ!」 世の中には! 触れちゃいけない領域ってもんがあるんです!! 沙良「あんたら、仲ええなぁ……」 エラーズ「いえいえそんな、隙があれば八つ裂きにして氷海に鎮めてしまいたい気分ですよ」 大翔「爽やかに毒吐いてんじゃねえよ、穴開けるぞ」 あ、やっぱこいつ嫌いだ。エラーズは性格の不一致だが、こいつは明らかに俺に対して敵意、というには拙いか、とにかく隔意を持ってる。 大翔「で、何してんだ、変態仮面」 エラーズ「彼女を見ればわかるでしょう、転入……というよりは入学ですね、その手続きですよ、穴掘り小僧」 ほう……いい度胸じゃねえかこのヤロウ。そういえばエラーズには一度背後から不意打ち食らってたな。その借りを今ここで返すのもいいかもな。 沙良「こーら」 大翔「だっ!」 エラーズ「む」 危険な考えが浮かんだとき、頭の上に柔らかく、しかしそれなりの重量のある物がのしかかってきた。 大翔「なんだ……ん、柔らかくふわふわしたこの手触りは……大福か!?」 沙良「ましゅまろや!!」 ごはっ!? ぜ、全力で蹴りいれられた……。 沙良「ったく、アンタ等だけで会話しとるからあの娘がおいてかれとるやろ」 そういって沙良先生が示したのは、エラーズと一緒に立っていた制服を着た女子だった。パリッとのりの利いた一年生の制服に身を包み、世界に対して戸惑うように視線を漂わせている。 少女と目が合った。俺は思わず気まずさから視線をそらした。こんなところにいるなんて思いもしない人物。 レイネ。ファイバーの、姉。 沙良「……ま、いきなり仲良くなんかできんか。それはおいおい、てことで」 沙良先生はレイネの手を引く。彼女が背を向けたことにほっとしている自分を知り、嫌悪感を覚え、これじゃだめだと思った。 ……ちゃんと、向き合おう。お互い、痛みから目をそらすだけじゃ何も変われない。 大翔「あの!」 レイネ「――っ」 う、焦ってつい大きな声を。 レイネが怯えを含んだ視線を、それでもそらす事無く向けてきた。 ……あ。何を言うのか考えてなかった。 大翔「あー、えー」 ど、どうしよう。 困っていると、レイネの横に立つエラーズがなにやら仮面を外して……って、嘲笑ってるのを見せ付けるためだけかよ! すぐに仮面元に戻しやがった! く、沙良先生もニヤニヤ見てるし! とにかく、ここは俺一人の力で乗り切らないと。大丈夫、俺はできる子だ……たぶん! 大翔「その、何でこの世界に?」 出てきたのはただの質問だった。けど確かに疑問だった。なぜわざわざ、この世界に? 世界の穴がほとんど閉じている今、世界を渡るのも相当の苦労が必要なはずなのだが。 レイネ「……弟」 大翔「は? ファイバー?」 レイネ「弟の不始末は姉の不始末よ。あいつがこの世界でやらかした事、とても償えるものじゃないけど償わないわけにはいかないから」 大翔「君が弟の代わりに、この世界でその罪を償う、と?」 レイネはこくんと小さく首を立てに動かした。本当に小さな動き。それでも、その意志の強さは伝わった。 エラーズは仮面で表情を隠している。沙良先生は壁に寄りかかって目を閉じていた。 レイネ「あの子は私のためにあんなことまでしてくれたから。今度は私が、あの子のために何かをしてあげようと思う」 大翔「償いが、ファイバーのためになるのか?」 レイネ「私の知るあの子はそういう子だったわ」 大翔「あいつが、か。まあそうかもな、そういう人間だからこそ、思い詰めちまったのか」 姉を束縛して、故郷を滅ぼして。レイネが止まった時の中で変化を捉え続けていたのに対し、ファイバーは流れる時と共に変化を感じ続けていたんだろう。 焦燥が身を焦がす感覚は、誰にでも覚えがある。何十年もそれを感じ続けその意志を折らなかった事は、まさに驚愕に値する。 レイネ「あなたは……少し、変わった」 大翔「え?」 レイネ「雰囲気が。そう思っただけ」 それ以上説明する気はないのか、口をつぐんでしまった。 ……会話が途切れてしまった。 大翔「じ、じゃあ俺はもう行くよ。先生、それじゃあ」 沙良「ん。ああそや、明日は朝は早めにな、あんたはあんたで色々準備があるから」 沙良先生の言葉を聞きながら、レイネとエラーズの間を通り抜ける。 レイネ「――――――――」 小さく呟かれた言葉に立ち止まりそうになったけど、そのまま俺は階段を上った。 初めて会った時に呟かれた言葉。それに連なる、その言葉を、俺は深く胸に刻んだ。 『私はあなたを、許せないかもしれない。理不尽だけれど、弟を止めてもらって、感謝できないかもしれない』 それでも。 『生きていてくれて、ありがとう』 生きていれば。生きてさえいれば。 変わっていくことができるから。
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【概要】 ロナ姫の勢力とは、ティダード王国の邪神・ジュナザード打倒を目的とする抵抗勢力。 ティダード王国の乱終結に最も関わった勢力である。 ティダード王国正統後継者ラデン・ティダード・ロナを擁する勢力だが、ジュナザードの権力が王族を凌いでいる為、内乱に関わる勢力の中でも弱小に入る。 ジュナザードが風林寺 美羽を誘拐した事で事態は急変する。 美羽を救出する為にティダードを訪れていた逆鬼 至緒、白浜 兼一、本郷 晶を味方に付け、さらには風林寺 砕牙までもがジョン・カーペンターに扮して勢力に加わったのである。 最終的に本郷晶が一騎打ちによる邪神を打ち倒し、数十年に渡る内乱を終結へと導く事になる。 所属者 ラデン・ティダード・ロナ シャーム バトゥアン 本郷 晶 逆鬼 至緒 白浜 兼一 ジョン・カーペンター(風林寺 砕牙) コメント 名前 コメント 昨日 - 今日 - 合計 -
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富士野・テオドラ・美都 プロフィール 名前 誕生日 血液型 身長 体重 スリーサイズ ふじの・ておどら・みと富士野・テオドラ・美都 ガーデン レギオン ポジション レアスキル サブスキル 使用CHARM 私立ルドビコ女学院2年 フェイズトランセンデンス ダインスレイフ・カービン(舞台) 交友関係 解説 キャスト 名前 作品 結城美優 アサルトリリィ×私立ルドビコ女学院×人狼TLPT人狼TLPT S『未来への十字架Ⅱ』(舞台)